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Re:Re:みちくさ

ゆるくいきてます

今更なんですけども まいこーです

おそまきながら

まいこーのTHIS IS IT を拝見いたしました

 

弟が置いていったDVDの中に入っていたのを

ようやく観ることができました

もう

ただただ圧倒された

のひとことに尽きるわけで

もうね こっちはね
まいこーくらいになると
ちょちょいのちょい 

でいいものが創れるんだろうなぁ~くらいに
思ってたわけですよ
だって 天才だもの
でも ちがいましたね

うすうす感づいてはいたものの
やっぱりまいこーはショーに全身全霊をかけてた

亡くなった年に行われるはずだった幻のツアーの
バックダンサーに選ばれた人たちとのやり取りや
音のひとつひとつにこだわって
どうやったら最高のものを見せられるのかだけを
考えて行動してるまいこーを見てたら
わたしみたいな怠け者が

成功をつかむ日なんか来ないんだろうなぁ~

と痛感させられた次第で…

 

 

まいこー 当時御年50歳にして

体重を微塵も感じさせないあのダンス

バックダンサーたちが 曲終りのキメポーズで

息の乱れを必死で抑えている場面でも

まいこーだけは一人涼しく 息の乱れも全くない

人間ワザじゃない

 

歌だって軽々と歌ってるように見える

やっぱ人間じゃなかったんじゃない?

魔界からいらししたとか?

 

それに バックダンサーの中には

まいこーよりもずっと体が大きくて

筋肉質で 動きがダイナミックな人がたくさんいるのに

ちっちゃいまいこーが一番大きく見えたのは何故なんだろう?

他人の輝きまでも はからずも我がものにしてしまうまいこー

まさに ネ申

 

まいこーにとっては 

魚が泳ぐのが当たり前みたいに

踊ってることのほうが普通の状態で

動かずにジッとしてる時は 

我々にとっての睡眠状態みたいなものだったのかもしれないな

 

そんな素晴らしきまいこーと

一度でいいから同じステージに立ちたくて

夢見て夢見て憧れて憧れてきた人たちが

バックダンサーとして選ばれて

ようやくその夢の幕が開く日が近づいてきた矢先の

まいこーの死

 

あのバックダンサーたち

一種のPTSDになっちゃったりしてたんじゃないかな。。。

 

わたしが彼らの立場だったら

三年くらい前を向けないまんま

まいこーと重ねたリハーサルのことばっかり思い出しながら

過去に生きちゃってる気がするなぁ

だって 彼らにとって

まいこーと過ごしたリハーサル以上に刺激的なことは

後にも先にもあの時限りな気がするから

そして まいこーと共に浴びるはずだったライトの輝きを

一生リアルに感じることがないまま 

それを夢想することにその後の人生を費やしてしまいそう。。。

 

まいこーはダンスも神で 歌も神で

ショーへの意気込みも神で

何もかもが人間離れしてて

そんな人間に一度でも出会って

その人が見せてくれる最高の世界を垣間見てしまったら

まるで魔物にとりつかれたように

魂をすべてもっていかれてしまうだろうな

自分が生きてる現実が

ちっともリアルに感じられなくて

まいこーが見せてくれた世界に

溶けてしまいたい気持ちになってしまうと思う

自分の命なんか まいこーの命の中に吸い込まれてしまってもかまわない

って わたしがあのダンサーの一人だったなら絶対にそう思っただろう

 

なんにしても バックダンサーの彼らに今

自分のリアルをちゃんと生きていて欲しいなぁと

激しく思ったことは間違いない

 

こういったドキュメンタリータッチのものを見ると

いつも思う

それは

「好きなことに集中している人の顔はキレイ」

ということ

そして それを見ているわたしも

いつのまにかニコニコしているということ

みんながみんな 好きなことに集中できる世界になればいいな

そしたらみんなが自然とニコニコ出来る

まいこーが夢見た世界も

きっとそんなシンプルなものだったんじゃないかな と思った