またね…
このブログのアイキャッチにもなっている愛猫は
二年前の五月に突然に亡くなった
彼女は毎日わたしの布団の中に潜り込んできては
冬には生身の暖かさを分けてくれた
彼女の忘れ形見である子どもたち四匹のうち一匹は
我が家で育ち
残りの三匹はそれぞれ別なご家庭に貰われていった
そのうちの一匹は 五年もしないうちに病気で亡くなった
もう一匹は 今年の夏に旅立ち
外に貰われていった子どものうち
最後の子どもであるレオちゃんが
昨夜遅くに旅立っていったそうだ
昨日
レオちゃんの容態が急変したと連絡を貰い
レオちゃんの事ももちろん気がかりでありつつも
飼い主である友達のことが心配だった
わたしが駆け付けた時
彼女はすでに立っていられないくらい泣き崩れていて
その姿を見た途端 わたしも涙が止まらなくなってしまった
いつもなら
わたしが行くと 元気に尻尾を立てて
クンクンと匂いを嗅ぎ
こちらが危険な人間ではないという確認と
挨拶を済ませ
リビングにいることへの許可をもらうのだったが
昨日のリビングでは
もうすでにその力もなく
横たわっているレオちゃんがいるだけだった
わたしの愛猫は18年を生きた
レオちゃんもまた同じだった
18年もの長い間
彼らはわたしたちを癒してくれた
時にわがままで 時に甘えた声で
時にコミカルで 時にコケティッシュに
それはそれは さまざまな表情を
その時々で見せてくれては
たくさん笑顔にさせてくれた
どんなに愛情を注いでも
どんなにその痛みを代わってあげたいと思っても
どんなに自分の寿命を分け与えたいと思っても
彼らとのお別れの時は必ずやってくる
頭では十分すぎるほどわかっていても
心がそれを理解しようとしない
だから 彼らの死に直面するたび
わたしたちは心を縮ませ 悲しみ 涙する
今頃はもう 虹の橋を渡り終えて
わたしたちが向こうに行くのを
待っていてくれているんだろう
こんな風に 人間側が拵えた都合のいい夢物語がなければ
彼らの不在をとても乗り越えられずにいる
飼い主である彼女は今頃
二年前のわたしと同じ喪失感に苛まれているに違いない
心が砕けそうになるまで
わたしの愛猫の子を愛してくれたことに
ひたすら感謝をささげると共に
いつかその悲しみも癒えて
また笑えるようになることも併せて伝え続けたいな…と思う
レオちゃん
早すぎたね
こんなにもあっという間に逝ってしまうなんて…
もっともっと「今までありがとう」って
伝える時間が欲しかったよ…
飼い主さんが悲しみに浸りっぱなしにならないように
まだまだちゃんと見守っていてね…
わたしも出来るだけ彼女を支えるね…
最後に残った我が家の猫が
昨夜の二時過ぎに
大きな声で鳴いていた
きっと
兄弟の命が消えていくのを感じていたからなのかもしれないな…
たくさんの癒しをくれてありがとう レオちゃん
またいつか 生まれ変わっておいで…
向こうに着いたら
わたしの愛猫にも ありがとうって伝えてね…
神様にちゃんと可愛がってもらえているかな?
誰かれ構わずゴロゴロとのどを鳴らして
人懐っこく近づいて
怒られたりしてないかな?
全ての苦しみから解放されて
向こうでゆっくりしてね
今まで本当にありがとう
また逢える日まで
わたしたちはこっちで
まだまだたくさんのことを経験してから そっちに行くからね
いつも 膝の上に乗って 顔をこちらにあげながら
じっと耳を傾けて話を聞いてくれていたみたいに
こっちでの話をたくさん聞いてね
ありがとう
ありがとう
さようなら…